あえてテキストのみで行きます
お付き合い下さい
きっかけはいつも突然やってきます
彼の表現が無ければ、この記事を書こうなんて思わなかったかもしれません
作家になれるね、彼は、多分
自由な釣り人たち
確かに言いたい放題だ(笑)
彼とは立場が違いました
既には私は、サンスイに勤め、販売に携わっていました
釣具店や雑誌が最新情報源だった時代に釣具店で働いていました
あまりにも多忙で、楽しくて、当時のことを良く覚えていません
間違い無く言えることは、私自身が釣りを満喫していたと言うことです
歳を重ねることに、責任が増えて行くものです
おかれた環境の中で、最大限に力を発揮できる様に環境を整えました
結果、成果はあげれていたと思います
子供が産まれることで、更に力が入ります
最後の3年間は、全力でした
元々、トップウォーターが好きであったこと、トップ堂エバト編集長の好意での連載、多くのメーカーの皆さん、ビルダーの皆さんとの出会いが私を成長させました
小売店のいち店長の枠を超えたいと思う様になります
サンスイで多くのことを学びました
勢いだけで飛び出すことは簡単ですが、なかなかそうも行かないのが大人です
家族を養う立場で、いきなり裸一貫は厳しいでしょう
会社的再編成があり、思い立ちました
今しかない
そのままサンスイに身を置き、続けるのもひとつの選択肢でした
自分の力を試す機会と判断しました
冷静に考えれば、無謀と思える決断かも知れません
トップウォーター専門店での独立です
正解なのか間違いなのか
それは、5年後、10年後になって初めて分かることです
今は突き進むしか無いです
出来る範囲のことを、最大限にこなすしか無いです
例えば、釣り
例えば、販売
例えば、ルアー作り
以前と比べれば、3倍近いペースで釣りに行っています
その中で発見することは多く、自分の経験値となって蓄積されています
販売する人の目線ではなく、釣り人の目線で釣りに携わることで、今まで気にならなかったことが気になる様になりました
それは釣り場環境のことだったり、釣り具のことだったり、釣り人との付き合い方だったり
釣り人目線=お客様の目線で、物事を判断できるようになると、今までの自分に足りなかったことが分かります
そこを修正しながら、お客様に接することで、今まで以上に深い信頼関係を構築することが出来ました
良い流れと思っています
自分の経験からの情報こそが、真実であり、お客様が最も必要としている内容であることも知りました
プラスのスパイラルに入ります
自分の釣り、情報発信、お客様の釣りに役立つ、釣れる、信頼度アップ、お客様の生の情報をもらう、有効に活用して自分も釣る、お客様を喜びを分かち合える
その結果、商品の販売に繋がるわけです
最近は無理のあるお勧めはしません
納得の上でお買い上げいただくことが、最も長くお付き合いさせていただく最善の方法と思うからです
逆だったら、しんどいですからね
自然体に近い状態で接することで、お客様は店と私との接触を楽しんでいただいている様に感じます
全て一人でやっているので、物足りないことはあると思います
そこは勘弁してください
まだまだ未熟です
努力します
最近、釣りが本当に面白いです
色々な方と行くことで、本気で楽しめています
道具も真剣に見直しました
例えば、去年から、左巻きにシフトしました
長年、右でやっていたのに、左にしました
ロッドの操作性を重視した場合、左に歩があると判断しました
個人的な判断です
だから押し付けはしません
考え方、釣り方は人それぞれですから
ジョンボート多用します
他の釣り方の場合は、どうしても個人的な釣りになります
あくまでも、誰かと釣りを共有することにしています
その状況から感じることを、重視しているからです
それは最先端の要望だったりするのです
こんなモノがあったら良いな
良くある話しですが、この気付きが大切です
現存するもので使えるものであれば、それを使います
わざわざ作る必要はありません
これは、私の釣り先生が良く言っていることでもあります
確かにその通りです
無い場合はどうするか
あるものを少し手直しします
自分の行く釣り場に合わせます
自分の釣り方に合わせます
その結果、使い易い状態になれば、それでOKです
一般性を感じるものがあれば、リセットモデルとして提案する様にしています
私の釣りと波長が合えば、その意味を理解してくれると思います
それでももの足りない場合は・・・
作るしか無いです
アクションの質、大きさ、重さ
全てが自分にマッチするルアーが世の中にどれだけあるでしょうか
釣り場が違う、タックルが違う、釣り方が違う
作り手とこれだけ違う要素が沢山あるのに、自分にぴったり合うルアーがそうそうあるはずがありません
当たり前の話しです
では、何を買ったら良いのかと言う話しになります
例えばデザイン、色、評判、制作者の人柄
判断する要素はそのくらいで十分でしょう
試して買ってみると言うことです
自分に合っているかどうかは使って初めて分かるのです
そのドキドキがたまらないのです
必ず釣れる良いルアー
そんな約束のあるルアーはつまらないです
私はそう思います
すごいと思うか
しょぼいと思うか
それで良いのです
さんざんそんな思いをしてきた私です
今でも沢山のルアーを買って使います
ちゃんとレジに打ちます
実際にお金を払うことで、お客様の心理に近づけると思うからです
話しが少しずれました
自分の釣りに合わせたルアーを作ると言うこと
沢山釣りに行くことで感じる要望の累積から産まれてくる真の要望を形にすると言うことです
だから、自分はとても使い易いです
当たり前です
それを、他の釣り人に使ってもらったらどうでしょうか
合う人もいれば、合わない人もいます
これまた当たり前です
そんな中でも一般性を感じるものを商品化している訳です
結果的に、同じ様なタイプが存在するルアーの場合は悩みます
作った方が良いのか
控えた方が良いのか
スタートラインが自分の要望だった場合、今は作った方が良いなと思えます
これだけ、ルアーが存在する時代に、他のルアーを要素が被らないものは皆無です
研究した結果であれば、同じ様なタイプでも、自信を持って発表できると思います
関東のプレッシャーの高い釣り場で、トップウォーター釣りを楽しむために使いたくなるルアー
そんなルアーが作れれば良いなと思います
作ってみて、ビルダーの気持ちが分かる様になりました
苦労が分かります
何を狙ったルアーなのか、今まで以上に分かります
この点が最も良かったかもしれません
深い解説が可能になりましたからね
店がオリジナルルアーを作って販売することの是非を問われたこともありました
確かに領域を侵しているのかもしれません
しかし、にじみ出てくる要望には敵いません
自分のルアーばかり薦めて、仕入れているルアーを販売しないようであれば問題です
その場合、既に店である必要がありません
ルアーブランドに移行した方が良いでしょう
私の本職はあくまでも店であり、店主です
ルアー作りは副業です
でも本気です
同系列の職なので、間違い易いだけです
実際にそんなに多く作れるものではありません
今の私には、作れても一回に100個弱が良い所です
それ以上進めると、店の機能が極端に低下してしまいます
それは本末店頭です
あくまでも店ありきの話しと言うことです
作るからには、しっかりとした製品を作りたいです
昨年末から本格化したルアー製作は、日進月歩で進化しています
私の周りには厳しいルアー作りの先生方がいます
基本は自分で考え、作り、テストします
作る上で、どうしても行き詰まったり、上手く行かない時はヒントをもらう様にしています
答えは聞きたくありません
話しは早いのですが、最も作り手が快感を感じる部分を捨ててしまう様なものです
その様な累積があってこそ、今の作り手としての私がいます
初回リリースの時は多くの方から、ご意見いただきました
今となっては、とてもありがたいお言葉と感謝しています
あの時の反骨精神がなければ、ここまで真剣に取り組むことも無かったでしょう
ルアー全体に通ずるコンセプトは「使い切れる」です
キリュウ君やワタル君との接触の中で、自然に移ってしまいました
表には出てきませんが、かなりの強者とだけお伝えしておきましょう
キャストしきれるルアー
自重、着水、飛行姿勢、飛距離など投げ易ければ、自然と使用頻度は上がります
故に釣れる確率が上がります
使い切れるアクション
ロッド操作に対するレスポンス、分かり易い機能表現、誘いの強弱のコントロール
飽きのこないアクションは長い時間使えます
故に釣れる確率が上がります
フッキング率とすり抜け性能のバランス
最近はオープンウォーターで魚に出会うことは少なくなりました
カバー回避能力とフッキング率のバランスは重要です
更なる進化を目指し検証中です
絶対的な存在感、デザイン
私は目に拘っています
何個も作って、試して、落ち着きました
あの小さい目が、やや下側についている顔に落ち着きました
とぼけた様な
ふざけている様な
自分のルアーの顔が出来ました
好き嫌いはあるでしょう
私が良いと思えるかどうかが重要なのです
バルサ50が大好きです
ズイールが大好きです
ハトリーズが大好きです
名前を聞かなくても、顔を見ただけでブランドが分かります
キーポイントは目です
「人形は顔が命です」
そんなコピーがありました
ルアーも同じです
そして、私らしい色使いも確立してきました
まだまだ試行錯誤は続きます
その研究が面白いのです
まだまだ駆け出しです
気になるルアーがあったら連絡下さい
ご説明します
店として、店主として、釣り人として、そして作り手として
どの要素をどれだけのばせて行くか分かりません
自分が本気で釣りを楽しめているうちは、何もかもが進化の過程です
釣りを通して、自分を自分自身で楽しんでいる
そんな感じでしょうか
今後のノーバイトの展開にご期待下さい
最後に・・・
ロットンと言う店
永田兄弟の存在
私にとっていい刺激になっています
場所は違えど、経緯は違えど、何か通ずるものを感じます
彼らがどう思っているかは分かりません
大阪に住んでいて.店をやっていなければ、私が一番の常連になっているでしょう
多分
いつも良い企画考えています
負けない様にがんばります
インターネットと言うツールを利用して、一緒に面白い企画が立てられればと話し合っています
2010年に何か起きるでしょう(本当か?どうするシゲちゃん?)
多くの店の方々、そして多くのメーカー、ビルダーの方々を巻き込んで何かできませんかね
お客様、店、メーカーの三者が共に楽しめる何か
その答えは分かりません
2010年には挑戦したいと思っています(本当か?誰か一緒にやりませんか?小林君どうでしょう?)
まずは、釣りを仕事にしている私たちが楽しまなければ、お客様は楽しめません
ここ重要です
切磋琢磨しながら、頑張りましょう
めちゃくちゃ長いテキストです
書き過ぎました
まとまっていないし
ノーバイト 渡部徹也